単車屋Raidパーツカタログ [Raid013]


Raid サイドタンク

バージョン 3,0  各種 ¥250,000 (税別)

 ・サブフレーム、負圧ポンプ、パイピングkitを付属
 ・カーボーンケブラー カバード仕様
 ・12L (7L〜15Lでの製作が可能。)
 ・取付け作業は単車屋へマシンの搬入が必要。 (全国どこからでも車両輸送料は約¥20,000)
 ・受注生産(納期約6ヶ月)

このサイドタンクは、パリダカール等の給油区間が長いラリーの為に作りました。
苛酷なアフリカンステージでは、選手同様このタンクも色々な危機に遭遇したはずです。
強運が味方。 数々のこのサイドタンクがダカールへゴールしています。

低重心、マスの集中、ライディングの自由度、転倒そして岩石へのヒット。
ウオーターハンマー、応力集中、等々あらゆる角度から検討を重ねて製作してあります。

Rフレームが折れてしまうとサイドタンクで支える設計。
最悪サイドタンクが折れてしまった場合には、Rフレームの方へ支えられます。
走る間、絶えず揺れ続けるRフレームとは干渉せずに、いざという時には補完しあう構成をとっています。
事実ダカール完走後の損傷チェツクで、Rフレームは折れていたXR400もありました。

転倒時の防御性を向上する為に、カーボンケブラーでカバーしてあります。

重量 : 約3、2Kg



'97 ダカール出場の2台の XR400が装着。 50回以上に及ぶ転倒テスト?での激しい衝撃にもノントラブル。

'98パリーダカール 上位を狙うXR400「博田 巌」選手 のマシンへも装着され、トラブル無く完走。


衝撃は全方位から受ける可能性があり、応力の集中を避けるために、タンク全体をアールで形成、丸みのある角の無いボディーデザインを採用。

溶接個所へ受ける応力も、限りなく少なくしたいために、角から離した所で溶接。

溶接距離を少なくするために表裏はシンプルに2枚板で製作。
下部の取り付けは広い面積でフレームへ固定。タンクの振幅数を押さえます。


上部取り付けは、カーボンを仕込むジュラルミンサブフレームをメインフレーム より伸ばし、ジャンプの衝撃だけでは無くタンク内の水撃、強烈なこのウォーターハンマーに備えています。




タンクとリヤフレームとの接合部分は、フローティング構造を取り、お互いの振動を妨げない様にしてあります。 若し仮にサブフレームが折れてしまっても、リアフレームへぶら下がり、タンクは脱落しません。
また仮にリアフレームが折れた場合でも、このサイドタンクへリアフレームの左部分がぶら下がり、互いに補助しあう関係を持つ構造です。



山村氏の評価は、"低重心,マスの集中化が功を奏し、フルタンクでも左右のアンバランスは感じられない。ライディングポジションの悪化が無く、サイドタンクを着けたマシンである事を感じさせない。"と言うお褒めの言葉を頂いています。


このタンクは燃料ポンプの装着が必要です。 重量、故障率、電力消費の点から負圧ポンプを採用しています。


ポンプの脈動現象による燃料消費の悪化を、パイピングテクニックで減少してあります。


 使用上の注意
 (1)


まずサイドタンクから使用します。 ガソリンをサイドタンクから最初に使う理由はバランス上の問題からで、中心から離れた場所に、重い物が無い方が操作性が良いからです。直進性もどちらかといえばフロントヘビーのほうが良好ですし、デューンではR廻りに重い物が無い方が埋まりにくくなります
 (2) サイドが空になればメインに切り替えます。
 (3) その時、逆流防止のため空になったサイドタンクのコックを止めてからメインをONにしましょう。
 (4)



必ず負圧のコックも止めます。
(重要ポイント) 負圧ポンプを空で作動させていると、ゴム弁が傷む可能性があります。
(応急処置)

負圧ポンプがもし動かなくなったら、タンクキャップのブリザーパイプを口で吹いてみて下さい。 圧力で直ることもあります。